それを青春と呼ぶ
哀詩

 
走る




追う






手を伸ばす








届かない
                  重心がずれて、





前のめり







転ぶ。






立ち上がって、








走る。



















基本的な人生像だ。

理想は手を伸ばした時点で掴み取ること、
それとも届かなくってバランスを崩した瞬間に立て直すこと?




足りないのは後者か、それとも前者か。


どちらにしろまだ手も伸ばしていないし
走ってもいないな。


「一生懸命」ってなんだろ。
何かをひたすらこなして利益を得る感覚?
スポーツでもしてればいつでも味わえるのかな。
そもそもそれを味わいたいのか。
努力もがんばるも嫌いだ、疲れるから。
でもそれが楽しかったときだってあるのだ
息が切れてしあわせを感じることだってあるはずだ。
わたしは熱くあるのか冷めてあるのか。


どうしたら走りだす一歩目を踏み出せる?


目的を見つけることか、手を伸ばして掴み取りたいものを知ること。


何にだって満足をしてちゃいけないのか
闘争心、その延長線上あるしあわせ、それは
ここにあるしあわせとは幾分も違うものだろうか。



夢を見る。負けを知る。挫折、そんなもの
して半人前、乗り越えて一人前、
未経験は四分の一もないのかな。


手を伸ばす、空気を掴む。
リーチを確かめて思う



「まだいける。」


全てが現実になって追いかけてくるのに
逃げるのに精一杯で
何かに向かって走ることも知らない。







ねぇ、空を掴んだ拳には爪すら食い込んでいなかったの。
それを本気と呼んだの。
限界なんて見えたことあったか、って聞いて




答えて。






                           答えて。


自由詩 それを青春と呼ぶ Copyright 哀詩 2009-01-06 09:30:50
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