ノクターンを聴きながら、
さくら
夜の片隅は 窓際に満ちていて
澄みわたった天空のオリオンと
交差しています
歴史の流れを彼なら
知っていると、したら、
交差する窓際と宇宙の果てに
言葉に似たものがあると、したら、
まなざしは星屑のようで
何億光年もの記憶が宿っています
空を見つめる時は
瞳から吸い込まれていく
そのまぶたの裏に、閉じ込めた輝き、満ちて
幼い頃に落としてきた、ゆめのような
何かを拾おうとして、
消えてしまった記憶のどこかで
あなたはまた、きれいな夜空を眺めるのです
吸い込まれ、消え、そして、
小さな恋にも似た