紅ショウガ
K.SATO

僕は闇で君の姿を考えていた
朝焼けへと流れる波止場 けれど
そこに座ったまま 港の夜が明けていく
うっすらと見えたのは でも 遠くのたき火

跳ねる魚の音がする 
釣り人がたくさんいる 真昼だった
指と指とが車のキーを探す うつらうつらと 
君が、だけどリアクションしてきたので海に僕は落っこちた。


自由詩 紅ショウガ Copyright K.SATO 2009-01-02 02:49:24
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