合歓の花 揺れやむとき
海里

一月一日に
七月の一日を思う

さらさらと吹く風に
合歓の花が揺れている
ここの夏はいま
見えているあの太陽の向こう
地球の軌道の
ちょうど反対側

日本の新年に
ブラジルや
オーストラリアのニューイヤーを思う

一月一日の
同じ陽を浴びている
コットンツリーやブーゲンビリア
地球の夏はたった今
赤道の向こう
足元の地面深く突き抜けて
反対側

だから合歓の花
ほんの一瞬
揺れやめたまえ
どこかで蝶がはばたくと
どこかで嵐が起きるという

だから合歓の花
蝶も花も何もかも
同じ陽ざしの中で


自由詩 合歓の花 揺れやむとき Copyright 海里 2009-01-01 17:05:22
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