あけおめ
kauzak

「あけおめ」って君からのメールが入る
その軽いノリに時々イラつくこともある
けれど
波瀾に満ちた一年を見送ったいまは
それは灯りにしか見えなくなる
なぁ月並みだけど
いまから初日の出を見に行こう
町外れの展望台でもいいからさ
陽はまた昇る
ってことを忘れそうになってるから
確かめたいんだ
地平を割って光が溢れる瞬間を見たいんだ
そのときには君は「あけおめっ!」って
明るく言ってくれよ
僕もそのときだけは「あけおめ」って
応えるからさ


自由詩 あけおめ Copyright kauzak 2009-01-01 00:17:47
notebook Home