爆弾
ろくましん
敵対する国同士が紛争を解決するには
まず「言葉による対話」が行われ
想定以上の進展がなくなると
「時間切れ」と宣言し
対話は次の段階に進む
いわゆる
「爆弾を使った対話」
どっちが正しいかの問題ではない
これは対話なのだから
双方が納得するまで続けるしかない
結果として互いの民衆が
何百人、何千人、何万人、死のうと
大きな問題ではない
「爆弾を使った対話」に人命の犠牲は覚悟の上
ご存知ないかも知れませんが、
爆弾にはアルファベットと番号がペイントされています。
それを繋げてゆくと、投下した側のメッセージが読み取れる仕組みになっています。
しかし、双方とも破裂した爆弾の破片を集めることはしません。
これは形式的なことなのです。
そもそも、
「言葉を使った対話」も同じです。
相手の主張を聞いている人は少ないのです。
聞いているふりをして、大抵は次に相手に投げつける痛烈な言葉のことばかり
考えているのです。
ある程度爆弾を落とし終えると、
「停戦」という休み時間を経て
再び「言葉による対話」が始まり
同時進行で爆弾の補充が行われるのです。