21:
哀詩

 
ちょっと生まれ変わる。
「それはとても阿呆らしい。」
あの子が言う。

何かを知る。
何かを忘れる。
きみの顔を知っていた。
きみの声から忘れていった。

何も残らなくなって

わたしはとてもしあわせだった。


 

(フラニー、きみの名を呼んだ夕焼があかすぎて)


自由詩 21: Copyright 哀詩 2008-12-30 07:39:19
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