小川 葉

 
手に触れると
時が止まりました
流れるように

途中なのに
同じ時に終わりました
同じ時にはじまったように

瞼が熱くなったのは
夕日のせいでした
温度もないのに

急降下する朝
鳥と友達になりました
一瞬だけ声を交わして

地面に立つと
そのまま歩いていきました
繋いでいたかった
あなたの手を探しに



自由詩Copyright 小川 葉 2008-12-30 01:39:15
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