い
つぐこ

 今年一年を振り返ってみる。
もう、書くことによって救いを求めるだとか、
そんなことは、
思わないことにする。

大掃除をした。
中学三年のひと夏しか着ていない、スクール水着が出てきた、新品同様で捨てるのももったいない、
某カメラマンに、掃除をしたら、中学三年のひと夏しか着ていないスクール水着が出てきた、と笑いながら話した、
そしたら、某カメラマンは少しだけ声色を変えた。

救いのスクしかあってません。
いがないです、い、が。
星が二つって感じです、
救いを求めるより、救われるように知恵を絞らないとだめなんだなと思った。

この一年間、まぁまぁ書いてきたほうだと思う。
ここで勉強したことは、
救いを求めるなって事と、吐き気がする文章は受けないってこと、
理論的に何かを言うのは苦手です。

掃除をしたら、キャンパスが出てきた。
キャンパスの捨て方が分からない、
そんなの捨てる奴は特殊か、
ゴミが多い。

足りない、iをさがしている。
ィも、ぃも、イも、胃も、探している、
いびつな形でもいいんだけど、
スクの次に、ゐがあればいいんだよ、それだけで救われたって気分になるから。

あたしは、完璧を求めすぎました。
だから、いびつでも妥協をしなきゃいけないんだろうなと思う、
コンタクトを探すように、
足りない、衣を探す。

十二月を経血で汚していくが、朝から雪は降り止まない。
汚すことを、許してくれないのだろうか。



散文(批評随筆小説等)  い Copyright つぐこ 2008-12-28 23:04:17
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