埋葬
バンブーブンバ

そう
暑かった
黒いサージの学生服
太陽が寄り添っているのかと
白い粉が舞う
昨日まで別の何かであったのに
一滴
一滴が粉を固める
つまむと、崩れるすぐに
祖父は
名前を放棄する
祖父とは
何か
一滴
一滴が粉を固める
理由より先に
ながれてしまった涙を追いかける
体は
何かをしっているのかしらない
そう
暑かった
遠き夏の稜線ぼやかすようにして
祖父だったもの
ひたすら煙突から立ちのぼってゆくのを
いぶられた蒸した空気のなかで
汗のような涙をかく
風、奪い去る




未詩・独白 埋葬 Copyright バンブーブンバ 2004-08-11 13:51:15
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