そすう、素直な数
こんなにもあまやかな so sweet そすう
詩になってくれるかな？

まずは
とても便利な一言から始めてみよう
「わたしたち」
そもそも約数がないので
どんな公約数も互いに持たないわたしたち

だなんて
こんな比喩つまらないね
ええと

そう
自分にできるだけ
ありったけ大きな素数でありたい

今までに発見された全ての素数を
最初から順に掛け算していって
おしまいに１だけ足した数のような

掛けていったどの素数で割り算しても
必ず最後に余り１になるような
未知の素数でなければ割り切れない
そんな何か

わたしも
わたしたちも
ひとつひとつひとりひとりが素数だとしたら
最後に何かもう一つの１を

新しい素数になれるかどうか
少なくとも
それまでの自分にはなかった
新しい約数をもつために