がらくたな夜明け
水島芳野

世界の裏側ばかりを見ている僕らは
毎日毎日、かなしいわらいかたばかりが上手くなる

透き通るような空の下で、世界の終わりを願いながら
君と手と手をつないでみせて
本当に救いたいものすら救えずに、
錆びついた鎖に委ねた

て。

      「終わりがもらえるなんて思ってないし、
 
 欲しくもないよ、そんながらくた」


明日はいつも美しいものだと信じているし
さよならがいつ訪れるかもわからないから、
すがりついた手はいつでも切り落とせるように、銀の剣を常備している

  ゆうるりゆるり。
 ただ穏やかに崩れていくゆめを。
あなたと見たい。

世界が終るというなら、


自由詩 がらくたな夜明け Copyright 水島芳野 2008-12-20 20:58:04
notebook Home 戻る