がらくたな夜明け
水島芳野
世界の裏側ばかりを見ている僕らは
毎日毎日、かなしいわらいかたばかりが上手くなる
透き通るような空の下で、世界の終わりを願いながら
君と手と手をつないでみせて
本当に救いたいものすら救えずに、
錆びついた鎖に委ねた
て。
「終わりがもらえるなんて思ってないし、
欲しくもないよ、そんながらくた」
明日はいつも美しいものだと信じているし
さよならがいつ訪れるかもわからないから、
すがりついた手はいつでも切り落とせるように、銀の剣を常備している
ゆうるりゆるり。
ただ穏やかに崩れていくゆめを。
あなたと見たい。
世界が終るというなら、