現実以上、理想未満
もこもこわたあめ
ヘッドライトとテールライトが決着のつくことのない
鬼ごっこをしている
大人の拙いステージを見下ろす闇に
ボクは立ってる
気配もなく片足を踏み出したなら手にするチケットは
天国行きか地獄行きか
子供の優雅なステージから見下ろす光に
ボクは立ってる
傍らにそびえる黒い巨塔と流れ落ちる滴の滝
昼間の仮面とその裏の
怪しさと艶かしさを両手にあまるほど
マントの下に隠して
向こうに立ち並ぶ七色の金平糖と飛び散る音の連鎖
防音壁とその向こう
まってるものは行きながらの極楽と...
マントの下に隠して
手にしたチケットは天国行きか地獄行きかも
確かめず
ボクは拙い大人の鬼ごっこに身を躍らせる
チケットがするりとこの手からすり抜けていくけど
気にせず
ボクはこの優雅な超常に心を躍らせ
体がまるで重力を無視したように軽い
心がまるで穴の開いた風船のように駆け回る
目がまるで魚眼レンズのように遠くのものも詳細に
見せた
・
・
・
・
・
・
ボクは闇の中に浮遊して
ボクの超常を飛び回って
・
・
・
・
・
・
「カレノ行方ヲシルモノハ誰モイナイ」