パラ
たもつ



バス停に立っている男の人を見て
フラミンゴだと思った
眼鏡をかけ
顔色は浅黒く
腹がぽこりとつき出ている
かつて、そんなフラミンゴを見たことがあるか
そうでなければ
自分がフラミンゴだったのかもしれない
やがてバスが来ると
普通に右足から乗って
その後、何もおこらなかった






自由詩 パラ Copyright たもつ 2004-08-10 08:46:16
notebook Home 戻る