日曜あつめ
梶谷あや子
造作もない 踊り場の片隅
傾きかけたグランドの
後追いかげに
揺らめいていた、
差し向いの海霧を
見ていて下さい と
私、
永遠よりも
変わってしまう哀調で
音という音は隔され
立ち代り
あらわれ始めるすべての街かど
静止にたわんだ
、そして睫毛と ともに
元いた階には、 戻れなくなった
いまは
鏡面に浮かぶ青石
六曜の正しさ、
波の淵へと堪えず
うちあげ続けている
あれはでも
彼方で
もしあなたなら
赤土を食む そのくちびるで
磁針の方へ沿う、
薄明るい夜昼
するべきだった告白や
罵倒もかならず
してくれただろうに・と