ボタン
G☆彡



散らかった部屋に
見つけた
思い出のカケラ

見つけなければ
良かった

後悔したって
今更、遅いね

そんなコトは
わかってる

君が笑って
つけ直してくれた
ぼくのボタン

ひとつだけ
色が違うから
見る度に君の笑顔
思い出すよ

このボタン
なくなったら
忘れられるかもね

何重にも
巻かれた赤い糸

君の想いを
いま、知った──

声にできない想いは
涙となってこみ上げる

形にできない思い出は
夢となって消えていく

濡れた床に
君へ描いた
"ありがとう"

そして、
心で呟く
"さようなら…"



自由詩 ボタン Copyright G☆彡 2008-12-13 14:29:40
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