インフルエンザ
kauzak
夜のアーケードを駅へと急いでいた
落ちていることを認識できない間隔で
落ちて来た水滴が太ももを濡らして
驚いて足元を見ると確かに路面は濡れていて
朝の路地を駅へと急いでいた
キツネの嫁入りが鼻に落ちる
不意を突かれてまたしても驚き
続きが悪くて気味が悪くて滴の跡を路地に探す
インフルエンザに感染したようだ
ぼんやりした頭を据えて歩いているから
第六感も鈍りがちで水滴を避けられない
因果に巻き込まれやすい日を自覚する
今日は現実的にしか生きられないのだろう
雲が晴れたとして