尻取り
m-rod
自分の"じ"が嫌い
右上がりでも 左上がりでもなく
何かに迷って見えるから
特に履歴書なんかは
曲がった生き方を
無理やり
まっすぐに見せかける作業で
でもいつの日か
きたないがきれいになることを
どこかで、期待している
自分の”ぶ”は知ってる
主役じゃ派手だし 脇役は地味
だからどちらにもなれなくて
慣れないから
鳴らしてる
それだけ
わきまえてるつもりだよ
せめていつの日か
みえないがみらいになることを
どこかで、期待しながら
自分について
最後までは分からない
だって尻取りで
禁止されていることだから
そんな言い訳
誰かの言葉尻ばかり
簡単に捕まえて
突っ込んで 期待する
幼い性欲に似た
征服欲が満たされず
なぜか 締め付けられるばっかりで
気づいたんだ
期待期待と繰り返したら
どこかで、待機に変わること
どうしたいの?
誰かが聞く
突っ込まれるのは慣れないから
素直に「あなたの言う通り」
萎えて
頭で決め付けて
「もう好きに決めてください」
分かってるんだ
期待を捨ててしまえば
言葉は、大気と同じこと
自分について
誰かなしには語れない
だって期待を繰り返したら
いつの日か、生きたいと願えたから
つまらないことを言う
くだらないことも言う
尻取りの先の正体は
唯一 誰かの知る通り