絡む
bucco

耳から聞こえる音や言葉が全く心に響かない
ワタワタして見つけだした答えが正しいはずはなく
水面に落ちたステッキのように
君を嫌って
君を愛して
縛りつけていた縄をほどいた

動かなくなった右手を取り外して歩道に捨てた
ぐるぐるしている視点は風邪のせいではなく
今夜の月とバランスを失った僕の体のせいだ

一歩飛ばして振り替えって
飛び込んで跳ね上がっていたらいつかは鼻の先で綺麗な月が描けるようになるのだろうか


自由詩 絡む Copyright bucco 2008-12-12 02:22:52
notebook Home