シュールレアリスムの部屋
Roid
音もなく空を練り歩く人々
鞄を持ちながら青に
スーツがよく似合っている
彼処からの眺めはまさに絶景だろうか
こちらからは27.5cmの靴の底が鮮明
かんかんかんかん
終わらないから歩いていく
誰が引いたのだろう線路
待ち合わせに間に合わなかった友人が
踏切の向こうでこっちを見ている
君はたしか
ゴォオォオオォッ
ピストル型の蛍光灯とポスト柄の壁紙
揺れる白馬の置物とくたびれたトレンチコート
知らないこの場所を
シュールレアリスムの部屋と名付けようか
自由詩
シュールレアリスムの部屋
Copyright
Roid
2008-12-11 01:03:07