林檎
アイバ シュウ



バス停をさかさまに読む
君のくちびるに冬がくる
片方の手袋を
置き忘れた日曜日
ぼくはこの交差点で
ちいさな水たまりを跳ねた


さよ、な ら


たりない空白は
君の空白で埋めよう
ひややかにあかい林檎のくちびるは冬の


自由詩 林檎 Copyright アイバ シュウ 2008-12-10 12:53:40
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