蕾のココロ 2
さくら

温かい雨がしとしと、と
無機質をかき消すように降っている

白いはずの朝は
目覚めることをしぶり
わたしと一緒で毛布にくるまったまま
息を数えている


愛しさ それは夢と現実の狭間に浮かぶ花びら


「まぼろしであるかもしれないそれを
 簡単に壊してはいけないよ

 蕾のやわらかさは
 窓にしがみついた、水滴のみたいに

 膨らみを保つ小さな力が
 そこにはあるんだよ。」


冬の温かい日

朝は
夜を探さない事で
いつも満たされているから


やさしい理由
考えるたび


今日もまた 空が泣いている





自由詩 蕾のココロ 2 Copyright  さくら 2008-12-09 15:28:50
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