?　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　?

いつだって馴れないんだ　　　　　　　　　駅を降りて
麻痺していく　　　　　　　　　　　　牛飯屋に入って
フェイドアウトしていく感覚　　　　　　豚飯を食べて

　キーボードに向かって　　　　　　　　　家に帰って
　千切れていく意識を　　　　インターネットに繋いで
　繋ぎ止められなくて　　　　　　　　　風呂に入って

　風呂に入って　　　　　　　　　よく覚えてないんだ
　湯船に沈み込むように　　　　　　　記憶が混ざって
　ただ意識がぼやけて　　　　　　　　　曖昧になって

　ねぇ　　　　　　　　　　　　　　牛飯屋を出てから
　　こんなふうに　　　　　　　　　風呂から出るまで
　　　消えていけるのなら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２時間
　　
　　妻の声が　　　　　　　生きてるのか死んでるのか
　聞こえる　　　　　　　　　　　　　分からないまま

「だいじょうぶ？」　　　　　　　　　　　　　最後は
の言葉でサルベージされる　　　　　湯船に沈みながら