盆地夕景
高野川う〜

暮れる山際を 今一度あたためて
きみの羽音がやってくる
ぼくの傍らの くろぐろとした草のかげに

あしもとの 見えない流れを聴きながら
ぼくも羽を震わせてみよう
この盆地の細長い空にかわるがわる 響かせよう

山と空が黒くとけて 街が近く浮かび上がるころ
ぼくらはたぶん目をつむる
星のひびきに 耳をかさねて


自由詩 盆地夕景 Copyright 高野川う〜 2008-12-09 00:21:03
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