ユメモノタガリ
愛心



それは突然だった

わたしの半身が貴方で
貴方の半身がわたし

二人で一人
一人で二人

そんな
餓鬼でも解る夢を
見てしまった

貴方の左手は
わたしの右手に絡んで
わたしの右半身は
緩やかな熱を帯びる

俯いた途端

目に入る
わたしの足のリングを見て
貴方は蝶が舞うように微笑い

お揃いだね

と左手を目の前で振るのだ

似たようなリングが
蛍光灯に照らされる

わたしは貴方と
爪先を触れ合わせ

一心同体だから
お揃い
は可笑しいよ

と微笑い
そっと左の唇に触れた

指をスライドさせ
わたしの唇に

貴方は楽しそうに

指越しの
キスだね

と呟き

その左の人差し指を伸ばし
わたしの唇に触れ
自分の舌に持っていく

馬鹿みたいに気持ちいい

−ヒトリアソビ−

ビー玉が転がり落ちるように
二人の喉から出て来た
その造語を
わたしたちは恍惚と
何度となく繰り返す

目覚めたら
わたしは泣くかもしれない

ずっと求めていた
貴方とわたし
わたしと貴方
繋がりたいと思ってた

厭らしい意味でなく

身体

こんな風に
離れられないように

ねぇ
夜よ

わたしを夢から
醒まさせないで


携帯写真+詩 ユメモノタガリ Copyright 愛心 2008-12-07 22:38:02
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