無意識ナックルボーラーの悩み事
高橋魚
あまり美味しくない過去をまぁるくくるめて
ゴミ箱に向かって放り投げる
無回転で空中を行くそれは
不思議な軌跡を描き
僕の現実を侵犯し
散々侵犯した末
入らない
おそらく
然るべき時が来たら
くるめた過去は綺麗な放物線を描いて
大きく口を開いたゴミ箱の中にしまわれるのだろう
それまでは
梅酒かなんかでごまかしながら
過去と付き合おう
自由詩
無意識ナックルボーラーの悩み事
Copyright
高橋魚
2008-12-07 01:43:25