朝8時の逢瀬
ヘンゼル

子供の頃に憧れていた職業があった
世の中の正しいこととそうでないことを、
優しい目線で判断できる大人

正義の味方という職業は、
僕にとっては

僕と言っても、昔の僕ね

正しいことをしていればなれる職業だったんだ
優しい気持ちを持ち続けていれば、
そういう大人になれると思っていたよ

意図的に笑顔を作れるようになってから、
そういうことを口に出すのは
時と場合を選ばないと気まずい空気になるからね
正義の味方が職業じゃないとは知っているよ、ただの憧れ

でも、僕が見ていた正義の味方は、
四角にきりとられた世界にしかないのかもしれないけど、
それを作っているのは誰だったのか



誰かの優しさが、今も僕の中に生きている


自由詩 朝8時の逢瀬 Copyright ヘンゼル 2008-12-06 23:21:46
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