緩む身体
kauzak

世界へと落ちていく空
滲む照明
薄明かりのアウトフォーカス

緩む身体
意識はただ温もりに溺れ
遠い耳鳴りと感じているのは

あれは
海鳴りではなかったか
夜の砂浜に座り込んだこともないくせに

懐かしい記憶が
蘇る
世界が海に沈んでいく

空が浮かび上がる
洗いざらしに


自由詩 緩む身体 Copyright kauzak 2008-12-06 01:50:05
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