ゼリーの光 Ⅱ(改)
kauzak

明けきらぬ朝の中にまだ消えぬ街灯の
パールの光を僕は纏う

全てが洗い流された後のまるで真空の中に
あるような青く透きとおった光
僕の中の澱を洗い流してくれる

夜どおし灯されたネオンはまだ空に輝き
空は優しくその光を包んでいる

あぁ僕らは許されているんだ

夜を侵食しようと伸ばした触手
まだ空は僕らを包み込んでくれる

夜明け前 透きとおる硬い光が
僕をやわらかにすり抜けていく

昨日という澱を洗い流された大気は
まるで真空のように純粋で
冷たくて澄明で綺麗だ


自由詩 ゼリーの光 Ⅱ(改) Copyright kauzak 2008-12-02 23:06:17
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