キミを知らない
終
昔からさ、君が居てくれた。
当たり前みたいに、さ。
どこにもいかないって思ってた。
知らない間に無くしてしまった。
何かを。
答えを聞くことができないまま、忘れることもできないまま。
君の声が遠ざかる。
忘れたくないものから、忘れていくようだね。
忘れたいものは、なかなか忘れられないよ。
どちらも大事なもの。
無くしたくないからと思う分、失っていく。
大切なればなるほど、遠ざかっていく。
知らない君ばかり増えていく。
自由詩
キミを知らない
Copyright
終
2008-11-30 17:35:09