1つのものが
井岡護

息の長い百舌のベニヤで       突
                  起
書き続けている青年         は
あなたと君への           既
答弁を直角に向かって左舷      に
にある給油口に目を向ける事も無く  無
岩の軟骨に貧しい卵を        く
卵を                注
                  視
投げ入れ続ける三人の看板      で
の肘の紋様に捲し立てられる     も
くらいならば            反
滝に対して何回もすり合わせる    語
と                 で
                  も
一般的でない金網          な
は民間の舫取りとあるいは砂糖    い
と共に在ってはならない虹を刻み   来
牛の肺の嫉妬と全く関係性の     歴
ない片方にしか雌しべを持たない   が
                  意
悲しみは貨幣の底にある蛙と     味
同じ濃度を保持している鎮痛剤の棘  を
を母親のように否定する       持
のは今この段階に於いてのみ     つ


自由詩 1つのものが Copyright 井岡護 2008-11-28 22:37:34
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