あと、花火の
nm6

ああ、酔ったままにどうしようかと思う按配の惨事だ。ファイヤーワークス、うなだれて。世界から消える準備は出来ているんだ。起き上がってすり抜けてこのまま、窓をかき開け抜けるイメージでほら、飛べるかもしれないのを。残像がゆっくりで驚いてしまうよ。そんなばかげた妄想で、光る丸いものを眺めている。


儚いのがビューティーの核なので、ジャンプしてくるりと喜べばいい。


ああ、酔って、よ、酔ってドランク。按配が惨事だ。ファイヤーワークス、うなだれて。世界から落ちる予感がしているんだよ。もういいのです、とか吐きながら、全てを燃やして分身するイメージでほら、歩けるかもしれないのを。景色が浅はかでくすぶってしまうよ。そんなばかげた妄想で、君の浴衣の柄だけを見ている。




消える消える、うなだれる丸い儚さに溶け出してどこかへ流れてしまおう。ぼくはただ突き上げる胸なので、けど、けど。世界から消える準備は出来ているんだ、落ちる予感がしているんだよ。ぼくは何ができて、何ができないのだろう。完全にヒートアップした、たまや、たまやで賛美するライフ。けど、けど。ファイヤー!さあワークスは、なだれてうなだれて溶けて。消える消えるここは上空、絵本的な真夜中の妄想フライト。暗い夜に点る鮮やか過ぎて目が落ちる、そんなふやけた提灯のように焦がれるのだよ。


自由詩 あと、花火の Copyright nm6 2004-08-07 23:12:33
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