星空のバイク
K.SATO

受験に追われた僕は
部屋を星空へと飛び出した
粉のような星くずたちのピラミッド
ケンタウルス座の思いのまにま

盗んだバイクで走り出すと
今にも泣き出しそうなこの街の
ビルやスーツの駅たちの間で
ドレミファソラシと抱かれた僕

知らないことに生きていると
知らない楽しさが僕を
白や黄色に体を巡り
砂粒の絵の具
君はどんな絵にするの
何も知らない輝きの
瞳の中にたずねている

思い浮かぶ部屋
受験戦争の教室
ガガッ ドゥルル…
乾いたアスファルトに
凍てついたハンドル握りしめ

ブイーンーー
光る希望を僕は走っていく
心の君を走っていく


自由詩 星空のバイク Copyright K.SATO 2008-11-26 23:47:43
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