冬野
吉岡ペペロ

朽ち色づいた

冬野には

朝なのに黄昏れがある

きょういちにち

ひとにはどうでもいいことで

ぼんやり埋められている

すべてが

じぶんに時間を捧げていない

そんな気がして

足るを知らないじぶんがいる

冬野には

朽ち色づいた

光や影がいる

帽子のおっさんが歩いている


自由詩 冬野 Copyright 吉岡ペペロ 2008-11-26 12:29:09
notebook Home