星の鳴る夜
たもつ

 
動物園の絵はいつも雨が降ってるあなたと行ったあの日から
 
 
手を繋いで坂道を駆け上ったね下る時に負けぬ速度で
 
 
母と二人ハンバーグをつくる夕日よりもきれいだったひき肉
 
 
ありがとうを言うと許された気がするたった一人星の鳴る夜
 
 
手を振って見送り終えた父がもう眠たい人の形をしてる
  
  
駐車場に牛が並んでいる淋しい僕のお葬式のように
 
 
雨上がりの動物園の匂いが好き。またあなたから生まれたい。
 
 


短歌 星の鳴る夜 Copyright たもつ 2008-11-26 08:36:32
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