ある晴れた日に
K.SATO

人となり歩いていると
街は活気に満ちたりて
声に歓声へと思わされ
歩む奥へと流れこむ

僕はあの頃
何かにつけて悩み 僕の
歩みを行ってはまたそこに屈した
知られている えせのノイローゼ人間そのもので

パレードは高まりを迎え
人ごみが増して黄色い
旗があちらこちらにざわめく
のばした指先に僕はそれを取り
僕が現在に存在することを 人波の中
人波のパステルに僕を強く黒い手の奥に握っていた


自由詩 ある晴れた日に Copyright K.SATO 2008-11-25 23:32:19
notebook Home