詩。
菊池ナントカ
詩は死んでいないのに人は死んだことにする。
言葉が死んでいないから、
詩は死んでいないのに人は死んだことにする。
[街へ出る。
旅に出る。
私の足は裸足にラバーソール。ソール。ソール。ソール。ソール。ソール。ソール。ソール。]
洗って乾いた洗濯したてて貰ったTシャツは、
くちゃくちゃしたシワをよせていた。
嗅んだら良い匂いがした。
それでオーケー。
良い匂い、それでオーケー。
[街へ出る。
旅に出る。
私の足は裸足にラバーソール。ソール。ソール。ソール。ソール。ソール。ソール。ソール。]
誰かを褒め称えなくては胃が痛い。
あぁ胃が痛い。
そうしないと生きていけねぇ。生きていけねぇ。
片足がドブに侵食されてきた。
ヤバいヤバい誰か褒め称えさせて褒め称えさせて。
[街へ出る。
何も無い。何も無い。
言葉だけ生きてる。
言葉だけ足ってる。
街中が詩となって生きている。生きている。生きている。生きている。生きている。生きている。生きてる!]
世界はコトバで建築されていて、
皆、気付かないフリをしてコーヒーなんぞ飲んでいる。
コトバで建築された建物でコーヒーなんぞ飲んでいる。