ほんとのはなし...
m.qyi

ほんとのはなし

ねえ、きみ、なんでどっかいっちゃうわけ。ほかの女とさ。ねえ、きみはわたしのこと愛してないわけ。おれさあ、一人しかめぐりあわなかったんだよ。愛してくれるひとにさ。きみだけだよ。じゃあ、なんですぐウワキするわけ?だから、いってんじゃん、たった一人だけだったんだよ。一人じゃ満足できない?そんなことないさ、満ちたりてるさ。じゃあ、なんですぐほかの女とあれやるわけよ。だから、きみ一人しかいないかったし、いないんだよ。淋しくないかい。0<1だよ、でもね、1はたった一つなんだよ。あんなに数があるのに。無数だぜ。その無い数の一人だったんだよ、おれ。だから、神様に祈ってたのさ、いつも。「もしも、僕が一人の人に愛されることがありましたら、ぼくは、必ず二人以上の人を愛します。無い数が在る数になりますように。その在る数ぶん星がひかりますように。」って。無い数の星なんて淋しいからなあ。おまえ、そんな理由でウワキするのか、命おしくないのか。おしくないよ、おれ、きみに命かけてるし、ずっと死にたかったし。だから、お祈りしたし、ね。

qyiさん、純真なんですね。
ええ、まあ。


散文(批評随筆小説等) ほんとのはなし... Copyright m.qyi 2008-11-18 13:43:37
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