感情×奏でる×歯車
百瀬朝子
歯車が僕らを離してゆく
からからまわる時を示す針
一定のリズムがもどかしくて
破壊の衝動は寸秒の歪みも叶わない
理想ははるか高いところ
目標は片足のジャンプで越える高さ
少し弱った心が折れてしまわないため
勢いあまって渦巻く力を君はまだ知らない
戻らない時間に後悔なんて今がもったいないよ
夢の中で生きてるわけじゃない
不安できつくつないだ手なんて意味ないよ
僕らは別々の人間で
ひとつにはなれない
音と音
好きなもので繋がっている僕らは
気持ちがここにある限り 目標はただひとつおんなじもの
何度離れても どれだけ遠く離れても
そのたびにまためぐり会う
奏でる歯車は僕らの心でまわってる
この感情が錆びついてほころびてしまうまで
それでもまわりつづける理想を描いた