木はだ
sya

樵は手を合わせて
木を切り始めるという年輪

風雨に落雷に倒れた木々たち
根をあらわに道を塞ぐ

かつていつか通っていた古人
どこかに消える木霊

横たわる木はだに
そっと手をおいてみた

響く機械音
なぎ倒されてゆく跡

うかぶ虚像の流離
呼吸しているのかも知れない






自由詩 木はだ Copyright sya 2008-11-16 16:04:19
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