残酷な性夢
風音


あまりにも
光に満ち満ちていた
昨夜の夢のなか


日差しを浴びない
私の躰は
白く眩しく

小麦色の彼の躰は
誇らしげに
光り輝いて

やさしいキスから始まった
至福のとき

けれど
起きてみれば
あり得ることではなく
現実では
たまに話をするだけで

なんて残酷な性夢

私の躰は
放り出されたように
ベッドに横たわっている


自由詩 残酷な性夢 Copyright 風音 2008-11-16 11:07:14
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