蜂蜜ミルク
氷魚
蜂蜜ミルク
いつもどおり
布団に入ってから
胸の痛みを自覚した
翌朝のレントゲン
小さな亀裂は
ドクタには診えない
僕の肋骨の
悲鳴
必要以上に
生きるのが好き
擦り切れそうな脳
咽を通る隙間風
酷使する
気持ちが晴れる
ギスギスも
丁度良いから
好きなの
だからもう
金属疲労に陥る
心臓に殴られる骨を
蜂蜜ミルクで包むフリ
棘だらけの甘味に
気づかないフリ
良いけど
でも
別に良いけど
必要な分だけ
心臓を動かして
それで満足なら
その方が好き
寝る前に
甘いものを
飲まなくて済むなら
その方が好き