熱帯夜
あきな

死んでしまえば
と頭によぎる
悲しみも苦しみも
喜びも傷みも
感じることなく過ごせるのに と

暑い夜の熱気が
頭の中に入り込んで
心は何も感じることなく
ベールの中に小さく収まって
熱を帯びた肌は眠れずに
意味もなく涙を流す

こんな夜は眠れない


自由詩 熱帯夜 Copyright あきな 2008-11-13 00:31:29
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