ノート(在る)
木立 悟
鳥滴光声
距離もなく
ただ在る
手水原香
数もなく
ただ鳴る
壁もなく窓もなく
ただまばゆく
既に居る
朝になり 壁になり
夜になり 窓になる
他は屋根になり 床はない
土は暗く あたたかく
雨は低く
月になる
足の下の 音のない波
壁をめぐる
波の影
いつのまにか木は
世の外にあり
朝の音をこぼしている
極から極が 生まれつづける
ただ在るものを
うたいつづける
自由詩
ノート(在る)
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木立 悟
2008-11-12 17:37:58
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