「体裁とか」に束縛された
kauzak

君は弱気になって
甘えた態度で
側に居て欲しいという
けれど
僕はその弱さが我慢ならない

指の処置は無事に終わった
麻酔の切れた傷口は痛い
けれど泣きたいほどじゃない
ならば
それでいいじゃないか

こんな感情を抱えてしまう僕は
どんな部品を子供のころ
零してしまったのだろう
寂しさを我慢することを美徳
と位置づけてしまったのは


ほんとうは羨ましいだけ
なのかもしれない
弱さそのものを体現できる君を

迷惑をかけるとか体裁が悪いとか

束縛されっぱなしの心を抱えた僕は
甘えた態度で側に居て欲しいという
君の弱さが我慢ならない


自由詩 「体裁とか」に束縛された Copyright kauzak 2008-11-11 23:08:21
notebook Home