「体裁とか」に束縛された
kauzak
君は弱気になって
甘えた態度で
側に居て欲しいという
けれど
僕はその弱さが我慢ならない
指の処置は無事に終わった
麻酔の切れた傷口は痛い
けれど泣きたいほどじゃない
ならば
それでいいじゃないか
こんな感情を抱えてしまう僕は
どんな部品を子供のころ
零してしまったのだろう
寂しさを我慢することを美徳
と位置づけてしまったのは
ほんとうは羨ましいだけ
なのかもしれない
弱さそのものを体現できる君を
迷惑をかけるとか体裁が悪いとか
束縛されっぱなしの心を抱えた僕は
甘えた態度で側に居て欲しいという
君の弱さが我慢ならない