イオニア
umineko
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核
私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で
私たちはつながっている
ように見える
私たちは触れあっている
ように見える
私たちは静止している
ように見える
私の
小さなマイナスが
雪虫のように飛ぶ
あなたが
あなたの街で
影を持たずに浮遊する
小さな虫を見初めたならば
あなたは
それを身にまとい
空の白さを見上げてほしい
原子核より孤独だった
ふたつのたましいを
つなぐ
マイナスの
影を持たずに浮遊する
白い 電子の
吐く息の
暖かささえ拒絶して
それでも
私はここにある
空の白さを
言い訳にして