物語の不在すら切なくて
ようちゃん

物語の不在すら
切なくて

言葉は失速する

結び目をほどかれて
心と体はばらばら

言葉をなくした君は
数字を失ったアルキメデス

百億光年の孤独の真ん中で
真実のすぐそばを
くるくると回る

君のコンパスが
動きを止める前に

いっそ星になってしまえばいい
瞬く間に何かを叫んだら

きっとだれか
気づいてくれるかもしれない


自由詩 物語の不在すら切なくて Copyright ようちゃん 2008-11-08 21:23:18
notebook Home 戻る