朝まだき
望月 ゆき

あなたは水玉のような言葉を発し
わたしをとてつもなく
自由にした


解き放たれてわたしは
見上げるべき空を見失い
夏の果て


なにもかも忘れないように
呼吸をとめて
なにもかも忘れないように
目を細める


マーブルのピロー
ラズベリーの波音
さよならペイズリー
そして、青信号の朝



窓は、あけたままでいいでしょう



自由詩 朝まだき Copyright 望月 ゆき 2004-08-04 22:06:47
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