人の脚
たもつ
街中ですっ転んだ
視界にあるのは人の脚
何事も無かったかのように通り過ぎる脚
立ち止まってこちらに視線を投げかけている脚
スーツの脚
ジーパンの脚
スカートの脚
ルーズソックスの脚
人の脚をこんなに近くからまじまじと見るなんて
恋の最中以外には無かったかも知れない
あの日、土下座をしたときも
地面ばかりを見ていた
あるいは
目を瞑っていた
自由詩
人の脚
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たもつ
2003-04-02 23:27:18